先日は、三朝温泉からかなり離れた神社を紹介しましたが、
本日は三朝温泉から車で約15分程度の距離にあり神社をご紹介。
神社の名前は「賀茂神社(かもじんじゃ)」。
鳥取県中部(倉吉近辺)ではとても有名な神社です。
御祭神は【加茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)】。
京都の上加茂神社を本社としており、同じ祭神を祀っているようです。
ご利益は【厄除け】【交通安全】【家内安全】【安産】などです。
この神社には、境内の参道の手前に「清先の井戸」という古い井戸があります。
これは、倉吉に伝わる民話に出てくる天女が水浴びをしたと言う伝説があります。
その天女が昇天したときには、ちょうど夕顔の花が咲いており、
一説にはこの大きな夕顔の蔦と伝い天に帰ったといわれていることから、
この井戸を「夕顔の井戸」と称するようになったといわれています。
ちなみにこの民話というのは・・・
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倉吉民話:天女の羽衣伝説
昔、舎人(とねり)という狩人が水浴びをしている天女の羽衣を見つけ、
その美しい天女を自分の妻にしようと羽衣を隠してしまいました。
天女は、浅津(あそづ)という名前を付けられ泣く泣く舎人の妻となり、
やがて月日が流れ二人の可愛い娘『お倉とお吉』を授かりました。
しかし、天女はどうしても天の事が忘れられません。
天女は娘達から羽衣の隠し場所を聞き、天女は空高く天へと帰ってしまいました。
残されたお倉とお吉は、くる日もくる日も母を呼び戻そうと近くの山へ登り
笛や太鼓を鳴らしましたが、ついに母を呼び戻す事はできませんでした。
この事から、その地名を二人の名前の『倉吉(くらよし)』
「太鼓を打つ・笛を吹く」から、近くの山を『打吹山(うつぶきやま)』
と呼ぶようになりました。
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というような民話が残されています。
初詣は行きたいけど遠くは嫌だな・・・といわれる方は是非
賀茂神社へ足をお運びくださいませ。