昭和初期の当館のパンフレット、
旅館の案内、周辺案内とともに宿泊料金の記載があります。
<宿泊料>
特等 五 圓 以上
一等 四 圓
二等 参 圓五拾銭
三等 参 圓
四等 弐 圓五拾銭
昭和7年の貨幣価値について調べてみたところ
教員の初任給 15円
白米10キロ 2円
山手線初乗り 5銭 など
当時も温泉旅行は贅沢なものだったのですね。
さて
このパンフレット、おもしろい表が掲載されている。
世界各温泉ラヂウム放射能表抜萃(内務省調査)
国 名 位 置 マッヘ単位
伊太利 イスキヤ 三七二.〇〇
日 本 鳥取縣三朝 一四二.一四
墺太利 カスタイン 一四〇.二〇
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中 略
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独 逸 ウ#ースバーデン 一一.九五
マッヘは放射線量の単位らしい。
三朝温泉が世界随一のラジウム温泉としてPRしているこの表。
温泉の調査を内務省がしていることが面白い。
また、比較として登場する国名が、日・独・伊等の
枢軸国のみといったところも世情を感じさせらせる。
(後のパンフレットではフランスやアメリカも登場する)
【創業90周年】その5につづく
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