～出始めました、研究成果。ラドン温泉の効能～
先日、岡山大学、岡山大学病院三朝医療センター、日本原子力研究開発機構によるラドン効果研究とその関連研究の中間報告会がありました。

三朝温泉はラジウム、ラドンを含む放射能泉です。
２００９年３月に完成した「三朝ラドン効果研究施設」では
ラットでのラドン吸入の実験と分析が行われています。
当地三朝は800年以上も前から､湯治場として栄えてまいりました。
土地の人間の経験則として､三朝温泉は体に良い､三朝温泉は～に効く
といわれいますが、あくまで伝承や経験則でしかありません。
今回の報告会は
電力中央研究所
石田　健二研究顧問
岡山大学病院三朝医療センター
光延　文裕センター長
日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター
石森　有副主任研究員
岡山大学大学院
山岡　聖典教授
４氏による研究施設の概要、研究報告。
岡山大学大学院の山岡教授によると
「施設での研究の結果、ラドン吸入により抗酸化機能が高まり、
生活習慣病や活性酸素を抑える可能性が強く示唆出来る」　と報告。
また今後も適応症の検証や体内の取り込まれたラドンの集積臓器と
疾患の関係解明などの研究を進めるとのこと。
その他、低線量放射線の有益な事例が紹介されました。
温泉の効能は成分表と先に示したような伝承や経験則で語られることが多く
極端な言い方をすれば「迷信」によって永い間親しまれてきたわけです。
同施設では､温泉成分の分析により､その｢迷信」の科学的根拠を研究しています。
今回の実験はより短時間で有効な結果が得られるよう放射線量を
通常の数十倍に引き上げた限定された環境での試験結果ですので、
けして温泉に浸かってすぐ効果が得られるというものではありません。
ただ、私ども旅館のスタッフにとっては
遠方のお客様にわざわざ三朝温泉をお越しいただく理由、
依山楼岩崎の「ラジウム温泉蒸気風呂」をお勧めする理由、
その裏付けが一歩一歩進んでいくのが嬉しい報告会でした。
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関連：日本原子力研究開発機構
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