今年もまた、花湯まつりの季節がやってきました。
三朝温泉では５月３日４日の両日「花湯まつり」が開かれます。
三朝のお湯に感謝を捧げる日でもあります。
祭りのメインは陣所（じんしょ）と呼ばれる大綱引き神事です。藤カズラで編んだ全長約160m、重さ約４トンの綱を東西に引き合います。東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛と伝え、地元はもちろん宿泊客も参加して行います。
■５月３日（水）　8:00～17:00　綱つくり　
　　　　　　　　　 20:30～21:00　花火
■５月４日（木）　9:30～15:00　神社祭典、お薬師供養祭、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　稚児行列、子どもみこし
　　　　　　　　　　20:00～20:30　花火
　　　　　　　　　　21:30～22:00　陣所
　大綱引き「陣所」って？…..

「陣所」の雌雄の綱は、それぞれ80m、胴回り最大2m,重さ2tの巨大な綱で、それぞれ先端に壷口という輪を持ちます。
三朝温泉街を東西に分ける場所に「縁門」をつくり、そこへ夕刻になると綱、壷口を「ドシンドシン」と地面に打ちつけながら引き出します。
　縁門をはさんで雄綱が東、雌綱が西に揃ったところで、神官のお祓いがあり、開始の合図とともに雌雄の綱を若衆が持ち上げ空中に立てます。
その立ち上がった綱の上へ各々１人づつが乗り、壷口をコントロールします。
3～4回のもみ合い、絡み合いの後、雌綱の壷口へ雄綱の壷口を通し、「かせ木」という貫き棒を差し込み固定させ、統合させます。
それと同時に縁門上の大提灯が消され、これを合図に地元民、観光客数百人が「ワッショイ！ワッショイ！」と引き合います。
総指揮者１人、取締りが東西10人づつ出て提灯を振り、綱を引く呼吸を合わせます。　勝負の時間は短くて10分、長いときには30分を越えることがあります。