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2015.06.04
むか~し、むかし・・・

今日はネタがないので、昔話をご紹介。

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時は平安後期、源義朝の家臣大久保左馬之祐という人がいました。
左馬之祐は平治の乱で滅んだ源氏の再興を祈願するため、
山陰の霊場三徳山へ参詣にやってきました。

三徳山にお参りの途中、三朝の里で年老いた白い狼に出会った左馬之祐は、
腕に自慢の一矢で射殺そうと思いましたが、
白い狼は神仏の使いかもしれないと思い、逃がしてやりました。

その夜、白い狼の主である妙見大菩薩が夢枕に立ち、
生き物を思いやる左馬之祐の心に胸をうたれたと言い、
一本の楠の株根を掘ってみるがよいと告げました。

翌朝左馬之祐が、妙見大菩薩のお告げの場所に行き、
株根のところを掘ってみたところ、透き通るように輝くお湯が、
こんこんと湧き出てきたのです。

左馬之祐からこのことを教えられた村人たちは、
この場所を「株湯」と名づけました。

白狼伝説
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というような伝承が残っているのです。

ちなみに「株湯」は今でも公衆浴場として利用されています。
皆様も一度ご入浴いただいては以下かですか?