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2009.04.27
三朝川に浮かぶ謎の物体・・・?

 今日は一日快晴でさわやかな春の風が吹く、とても気持ちの良い三朝温泉です。
あんまりよい天気だったので休憩時間を利用して、温泉街の方にちょっとお散歩を
しておりますと、当館前を流れる三朝川に見慣れぬ物体が・・・。
kazura.jpg
・・・・木。なんですけどなぜこんな所に、しかも大量に。
写真では分かり辛いですが周りにロープが張ってあるので
上流から流れついたゴミというわけでもなさそうです。
気になったので近所の人に聞いてみると、
「ああ、あれは陣所のかずらだが。」との答え。
先日このブログでもお伝えした「陣所(大綱引き)」で使用する巨大綱の原料との事でした。
じゃあなんでこんな所にあるのかというと、この綱は「藤かずら」を編んで作るので
生のままでは堅くてとてもじゃないけど編めないそうです。
そこでお祭り直前の5月2日まで、このように川に浸けて柔らかくしておくんだそうです。
そして本番前日の5月3日に地元の衆総出で一気に綱を完成させます。
去年は綱作り直前に大雨が降って、浸けていたかずらが流されてしまい
関係者一同真っ青になったそうです。なんとか代わりのかずらを探し出して
本番は間に合ったようですが。
私たちの知らない舞台裏にも、色々とドラマがあるんだなあ、
としみじみ思いました。
そういった事情を知っていると、いつものお祭りも
また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。