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2009.03.28
現代によみがえる三朝小唄

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昨日、3月27日に映画「三朝小唄」生誕80周年を記念した
モニュメントの除幕式が行われました。
三朝小唄とは、1927年野口雨情作詞・中山晋平作曲で作られ、全国的にヒットした小唄です。
それを題材にした映画が1929年、俳優の津川雅彦氏の祖父で日本映画の巨匠として知られる「牧野省三」監督の手で撮られました。
三朝温泉が舞台で、地元の美しい少女と東京の青年の悲恋を描いた作品。
この映画の大ヒットにより全国に三朝温泉の名前を知らしめたと伺っています。
創業当時の当館の庭園や三朝の風景がフィルムにいきいきと残されております。
まだ当時はサイレント映画が主流で、主題歌の三朝小唄はスクリーン脇に控える歌手が、
その都度歌い、役者のセリフは活弁氏があてていたそうです。
今回制作されたモニュメントはその映画の主人公・ヒロインをモチーフに造られており
80年ぶりに三朝温泉の地に蘇りました。
場所は当館よりほど近い、三朝大橋のたもと、
温泉本通りの入口に設置してございますので、
三朝温泉にお越しのお客様は、是非一度ご覧下さいませ。
古き良き、昭和の香りを感じて頂けるものと思います。
80年前の日本の様子はまさに今と同じ大不況。
アメリカ発の世界恐慌に巻き込まれ経済が低迷していた時代でした。
そんな中、映画「三朝小唄」は三朝温泉に活気をもたらし、
今日の三朝温泉の繁栄の礎となったと聞きます。
そして、今年
折しもアメリカ発の大不況の年。
三朝温泉を舞台にした映画
雨の中の初恋」が制作されます。
80年前と同様、三朝温泉に注目が集まり
もっともっと沢山の方にお越しいただける温泉地になればと思います。
なお、映画の公開は11月予定。
撮影の様子なども、お伝え出来る範囲でこのブログで掲載していこうと思いますので
どうぞご期待下さいませ。